視覚障害を持つ学習者向けにアクセシビリティを向上した e ラーニング コンテンツを作成できるようになりました。

視覚障害のある学習者が容易に受講できるコースを作成できます。アクセシビリティ対応のコースを作成するために、別のバージョンを作成したり、新しいツールを使用する必要はありません。通常通り iSpring Suite でコースを作成し、1 つのチェックボックスをオンにするだけです。

iSpring Suite は、WCAG (Web Content Accessibility Guidelines) 2.0 に準拠したコースを作成します。

特殊なパブリッシング形式で、学習者はメガネ アイコンをクリックして、アクセシビリティ モードに切り替えることができます。

通常モードのコースは次のように表示されます。

アクセシビリティ モードに切り替えると、同じスライドが次のようになります。

アクセシビリティ モードの違い

アクセシビリティ モードは、以下の点において通常モードと異なります。

  1. 知覚可能なテキスト。鮮明なフォントと高いコントラストにより、視覚障害のある方でも画面上のテキストを読み取ることができます。

  2. ミニマルなレイアウト。コースには最小限の要素だけが含まれており、インターフェイスには邪魔なものがありません。すっきりとした簡潔なスライドは、キーボードだけを使用して作業する方でも簡単に操作できます。

  3. スクリーン リーダー フレンドリーなコンテンツ。スクリーン リーダーとは、テキストを音声に変換して、ユーザーがキーボードで操作できるようにするものです。これにより、視覚障害のある方でもマシンを使うことができます。
    デジタル コンテンツがスクリーン リーダー向けに最適化されていない場合、問題が生じる可能性があります。たとえば、スクリーン リーダーが、コンテンツを間違った順序で読み上げたり、チェックボックスをオンにすることができません。
    iSpring Suite で作成されたコースは、JAWS、VoiceOver、NVDA といった一般的なスクリーン リーダーで完全に認識されます。

アクセシビリティ対応のコースの作成

  1. iSpring Suite で新しいコースを作成するか、既存のコースを開きます。



  2. コースが完成したら、ツールバーで 「公開」をクリックします。



  3. 「プレゼンテーションの公開」 ウィンドウで、マイコンピュータ「iSpring Space」「iSpring Learn」、または 「LMS」からパブリッシュ先を選択します。「アクセシビリティ」 フィールドで「オフ」 リンクをクリックします。

    設定した言語でスクリーン リーダーがテキストを読み上げます。設定した言語が実際のコースの言語と一致しない場合、スクリーン リーダーは奇妙なアクセントで読み上げます。

  4. アクセシビリティモードを有効オプションを選択して、言語を選択します。



  5. これでコースの準備は完了です。公開ボタンをクリックします。

重要:

1.    重要な情報は、画像ではなくテキストで伝えるようにします。質問の文言には意味のあるデータを含め、画像には少なくとも代替テキスト (alt-text) を追加します。

2.    ビデオについても同様です。学習者の中には、見ることができず、聞くことしかできない人がいることを忘れないでください。

3.    現在、アクセシビリティ モードは、デスクトップとラップトップでのみ利用できます。

4.    コースに挿入されたクイズやインタラクションもアクセシビリティ モードでパブリッシュされます。視覚障害のある方がより容易に受講できるように、テストやインタラクティブ モジュールを構成する方法を参照してください。

5.    アクセシビリティ モードでは、スライド テキストの他に、アウトライン、リソース、ノート、プレゼンターの情報が表示されます。必要に応じて、プレーヤーの設定でこれらの要素をすべて有効にしてください。

6.    「iSpring Suite 10」タブで録音されたオーディオ ナレーションと録画されたビデオ ナレー

ションは、アクセシビリティ モードで視聴できます。

ビデオ ナレーションをアクセシビリティ モードで表示するには、コースでユニバーサル プレーヤーまたはビデオ レクチャー プレーヤーを選択してください。ユニバーサル プレーヤーでは、プレゼンターのビデオが表示されるようにサイドバーの 「ビデオ」 ペインを有効にしてください。

7.    マシンからアップロードされた、または PowerPoint の 「挿入」 タブで録音/録画された音声やビデオも、アクセシビリティ モードで視聴できます。

8.    スライド上の図形や画像に、テキスト、alt テキスト (オブジェクトを見ることができない人に表示する説明文)、リンクが含まれていない場合、アクセシビリティ モードでは表示されません。

図形や画像をアクセシビリティ モードで表示したい場合は、それらにテキストや alt テキスト、リンクを追加してください。

9.    「選択」ペイン で、アクセシビリティ モードのスライド項目の順序を調整します。